八角形の舞台2005年04月28日 03時17分42秒

「円形劇場なんです。」「後ろからもお客さんが見ているんです。」…

いくら練習の時間に説明したって、人間のイマジネーションなんて知れている。思いきって本番で使う劇場を借りて稽古をすることにした。

名古屋市千種文化小劇場(通称:ちくさ座)。 フツーなら上手(かみて)下手(しもて)を覚えればもうほとんどOKなのに、今回は登退場を4カ所にしてしまい、朗読する詩によって出るところも引っ込むところも違う。

平凡な主婦の生活を送っていた人などは、戸惑いで夜も寝られなかったかも知れない。

劇場に午後1時に入り、2時から各教室1時間ずつ計7時間、劇場でマイクを握り続け、稽古した。次から次の流れの中で疲れる暇もなく、終わった。

その後は照明と音響の打ち合わせ。結局夜の12時半頃に打ち合わせを終え、帰路についた。その時はじめて身も心も疲労困憊なのが分かった。

演出助手のすずきゆかりちゃん、最初から最後までつきあってくれてありがとう!照明の吉戸俊祐くん、私の願いを瞬時に受けとってくれてありがとう。音響の館林さん稽古にすべてつきあい、曖昧な私の記憶をカバーしてくれてありがとう、舞台監督の檜垣かやさん温かく見守ってくれてありがとう。

このスタッフがいてくれたらきっと成功する!しょっっていた荷物が少し軽くなった。

舞台に立った後2005年04月28日 21時31分14秒

舞台稽古の翌日、多治見の「やおの会」へ行った。

舞台に立ってみて自分の力不足を感じ落ち込んでいる人、「あの舞台で昼寝をしたかった」と早くも大物ぶりを発揮している人…様々な反応が返ってきた。

いざ朗読にはいると…!!

前の練習とは見違えるほどの変身ぶり。何かを確実にみんなつかんでいる。やっぱり劇場でやって良かったと実感した。

リウマチという病2005年04月29日 23時34分58秒

最近、突然メールが来た。「おひさしぶり、ふくちゃん。偶然あなたのホームページを見つけました」。

20年も前にミュージカルで共演した友人だった。彼女は確かフランスのパリ(モンマルトル)にいるはず。

フランスへ歌の勉強のために移り住み、やがてそこで素敵なパートナーと出会い結婚し、出産。今は7歳の男の子の母でもある。そんな彼女のストーリーもはじめて知った。

そして、彼女がリウマチという病であることも。

明るくおおらかな彼女は自分のホームページで、リウマチでありながらも歌いピアノを弾いていることを公開。たくさんの人たちを勇気づける存在になっていた。

今度名古屋に帰るんだ。会いたいね!実はレストランコンサートをすることに。…リウマチの掲示板のオフ会でもあるという。行きたいと思った。名古屋駅前のホテルのレストラン。見知らぬ人ばかりの集まりなのに、みんな優しく話しかけてくれる。食事が終わりに近づき、彼女のパートナー(ジャズピアニスト)がピアノを撫でるように奏でる。澄んだ音色。

やがて彼女がピアノに向かい弾き語りをはじめる。フランス語で歌う彼女の歌。20年前と同じ、あったか~いうた声!幸せな気分に心が満たされた。かわいい僕がおみやげを配ってテーブルを回っている。最後は親子三人の歌と演奏で締めくくった。

ありがとう。素敵な時間。

富士山で撮影2005年04月30日 23時47分17秒

富士山で写真撮影。

7月23~24日に上演する音楽劇「スーイとスーウィー」の宣伝用写真だ。ピーカンの晴天!おお、神様も味方している!

ロケハンは総勢4人(すくな!)。火田詮子さんは芝居の稽古をやりくりしてくれた。スタイリストの荻野智美ちゃん、そしてプロデューサー兼カメラマンの檜垣萱さん。

私は…運転手兼「被写体」。またしてもかなりハードな役割。

しかし、富士山って遠いね~。東名を下りてからひたすらだらだら坂を上っていく。大きくて高い富士山を実感しながら上っていった。やがてようやく5合目に。

草木一本ない荒野。そんなイメージだったらしいが…。人のいないところを探して撮影をしていると、「なにやってるんだ~?」と興味津々、観光客が近づいてくる。

できあがりは、「新聞」や「ぴあ」にそのうち載るので見てやって下さい。疲れた顔しているのは運転のせいだとお察し下さい。