ひとりひとり ひとつひとつ2006年01月03日 20時01分38秒

新しい年が始まった。

…って、「べつにそれがどうしたの?」
と問われたら何も答えるすべはない。

お店は正月休みもなく元旦から開いている。
ゆえに年末の買い出しも実は必要なかったりする。

そんなこんなで年賀状に困る。

みんな本当におめでたいのか…って。
何もおめでたくなんてないんじゃないか、…って。
いつもといっしょじゃん…て。
中には「こんな時におめでとうなんてけしからん!」
って憤慨する人もいるのではないか。

もう、時代は十把一絡げには出来なくなっている。
大量生産では間に合わなくなってきている。
ひとりひとりに違う言葉。
ひとつひとつに別の命。

自分がおめでたいからって、
他のみんながおめでたいわけではない、と思う。

いいお天気はどんなお天気?
いい人ってどんな人?

あなたにとっていいことが、
必ずしも他人にとっていいことではない。

そんなことを思う、睦月初め。

仲間2006年01月08日 23時35分27秒

「仲間」っていう言葉をずいぶん長く忘れていたような…気がする。

今の私は「仕事が趣味」の状態で、
仕事仲間が、私にとって仲間ではあるけれど、
もっと純粋に仲間と呼べる関係が、かつて私にもあったんだ。

なんと25年ぶりに仲間に会った。

私は昔、夜学部へ通っていた。
全国から学生が集まる大学で、
働きながら学ぶ姿に誇りを持っていた。

入学直後のサークルのオリエンテーション。
4年生の先輩が訴えた。
「実は今、僕一人なんです!」。
そこで迷わず飛び込んのが「混声合唱団」。
さっそくサークルボックスを訪ねたら、先輩の方がびっくりしていた。

それからすぐに門で団員募集のビラ配り。
夜学部だから、当然暗い大学の門の前で。
あああ、なつかし~な~。
夜の教室…好きだったなあ。

そのビラ配りは…すごい効果だった。
みるみるうちに10人以上そろい、
音楽バカの吹きだまりのような集団が出来た。
合唱バカのみならず、吹奏楽やリコーダーファンまで、
これじゃあ収集つかないだろうってほど、
今思えば、とんでもない個性派ぞろいだった。

昨日、北は岩手、南は熊本から名古屋に集まった仲間は、
自分のことなんて話さなくてもよかった。
そこにそのままいれば、それがあなたであり私だった。

この心地よさ、忘れていたなあ。
仲間っていいな、素直にそう思った。