初日の出2007年01月01日 08時52分25秒

みなさま、明けましておめでとうございます。

今年もたくさんのうれしい、楽しい、感動と
出会う一年になりますように。

そして、あなたともっと深めあう、高めあう一年になりますように!


住んでいるマンションから初日の出を見ました。

ちょうど昨年「愛・地球博」が開かれた長久手の観覧車の近くから、

キラリとお日様の光が現れました。

わすれもの2007年01月04日 02時52分53秒

昨年のちくさ座での公演、
「コトノハ☆コトダマ~初恋~」が終わってほどなく、
お告げのようにこのタイトルが浮かびました。


わすれもの


たくさんのわすれもの…



さいしょの一歩をしるした公園の砂場

向こう側で笑うメリーゴーランド

ひざを抱えて泣いた押し入れの中

西日の差し込むひとりぼっちの教室

勇気を出して書いた手紙

ポストの底に落ちた音

セミの声

プールの歓声

目をこらして見つめた雪の結晶

橋の上で出会った大きな大きな夕日

ビルのガラスに映った青すぎる青空

笑い転げて遊んだ路地裏



いくつもあるはずの

そんな風景



あなたは




なにか

ふと


思い出しませんか



あなたの


わすれもの






ぼちぼち台本を書かねば…。


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2007年5月12日土曜日
午前11:30/午後1:30 (二回公演)
ちくさ座
ことばのまなびや 第3回公演
コトノハ☆コトダマ~わすれもの~

年賀状2007年01月07日 23時20分07秒

すみません。

今日もまだ書いています…。


ことしは…けっきょく、頂いた年賀状に、一枚ずつ書いています。


だから、宛名は手書きです。

コメントも書いています。



こうすると、皆さんの近況を読みながらお返事が出来るので、

けっこういいかも…と発見。



一枚ずつ見ていたら…、私の宛名の「青」の字が飛んで、

「白樺八 」様と。

気づかずに出しちゃったのかなあ…。

最近は表も裏もパソコンにおまかせだから。しかたがないよ…ね。




年賀状を下さったみなさま、あと一日ふつかで届きます。


新年早々、こんな私ですが、

今年もどうぞ仲良くしてやって下さい。

セントレア~中部国際空港~2007年01月10日 20時58分40秒

画像、飛行機が映っていなくてごめんなさい。 海に沈む夕陽です。
ようやく行ってきました、セントレア。

飛行機に乗らなければ、行くチャンスのない空港。

でも、けっこう楽しめるとうわさに聞いてはおりました。

札幌に発つ友人ともおいしいランチをいただき、

搭乗までゆっくりとお話しできたし…。


展望風呂にも入りました。

飛行機の離着陸を眺めながら、

あったかーいお湯に浸かる感覚は新鮮でした。


ついでに…海に夕陽が沈むのを見届けてから、帰って参りました。



時計を見たら…(見るまでもないけど)ずいぶん長い時間いたんですね。


あくせくしている毎日から少し離れて…かなりゆっくりできました。


どうもありがとう。



明日、ラジオでお話しする予定です。

ニンフのひとり語り2007年01月12日 20時04分14秒

こういう仕事をしていると、
ある程度ナルシストであることも大事……かもしれません。

ほめられて、逆に「冗談言わないでください!」
などとキレてしまっては、場もしらけます。

ほめられて、のせられて、
「ありがとうございます~!」と喜べる脳天気さというか、
天真爛漫さというか…。
そんなものがエネルギーになるときも……あります。
その辺は、ま、けっこう自信があるかも知れません。

でもねえ。
いいのかなあ…。

メナード美術館での朗読。
この春に開かれる「シャガール版画展」に合わせての企画です。
恋愛物語「ダフニスとクロエ」のストーリーをもとに、
この作品に囲まれて、この空間で、
どうやって私らしく表現できるか…?

お客様は座っています。
絵は壁面にとまっています。
すべてが動かない空間で、
私も動かなかったら、あまりにもおもしろくない!

やっぱり私が動くしかないでしょう。
そう、絵に合わせて。

衣装はどうしましょう?
どんなスタイルで語りましょう?

あれこれ話し合ううちに、

「二人を見守るニンフになって語りましょう」と言うことに。
あ~、妊婦じゃないですよ。
ニンフ、です。

そういえば昨秋、揚輝荘で源氏物語を語るときに、
「月の精になって…」と台本作家の先生から言われたっけ。
こういう仕事をしていると、
ほんとうに申し訳ないほど、いい役を頂くときがあります。


帰宅後、もう一度「ニンフ」を調べました。

 ①ギリシア神話で、川・泉・森・花などの精霊。
  美しい乙女の姿であらわされる。ニュンフェ。
 ②〔転じて〕美少女。

いいのかなあ。

何ヶ月目ですか~?と聞かれないように、ダイエットもしなきゃぁ。

正直、美しいシャガール作品の前で、
どんなニンフが生まれるか…怖い気持ちが半分…いえ九割です。


☆3月28日(水)14:00~14:30
  「ダフニスとクロエ 春休みお話し会」
    ※お子さまもどうぞ

☆4月14日(金)18:00~19:00
   「ダフニスとクロエ」~ギターとともに~
    ※高校生以上対象

メナード美術館
http://www.menard.co.jp/museum/infomation/index.htm

どちらも入場券のみで鑑賞できます。

ひとが生きるのに2007年01月16日 17時14分07秒

ひとは、

酸素を吸って、栄養さえとっていれば生きられるものではありません。

ひとが生きてゆくには、心の栄養が必要です。


感動。

感謝。

愛。


そして、それを伝えることばが、生きる力をくれます。



ひとは、たったひとりでは生きられません。

群れて生きるいきものです。

その、群れで交わす「ことば」が、

私を元気にもしてくれるし、そうでなくもしてくれます。



みんなの元気をなくすのもことば。

みんなを元気にするのもことば。


元気を増幅してくれる群れもあれば、

どんどん元気を吸い取っていく群れもあります。



どうせ生きていくなら、

人も自分も元気になれる「ことば」を生み出す人になりたいな…。

歌手?俳優?2007年01月20日 22時03分16秒

「何をメインで活動していらっしゃるのですか?」


音楽か。

演劇か。

ひとつ選べ、と言われると、いつも答えに困ります。


ま、そんなこと言ったら、

どちらでもない司会者の時間がけっこう多かったりして…。





日本国内において、世間の見方はたいてい

「歌手なのに芝居も出来るひと」か、

「俳優なのに歌もうたえるひと」か。

どちらかに分けられます。


でも、私は“どちらの世界にも”いたいのです。

逃げ場としてもう一方を用意するのではなく、

ひとつだけをとっても、自分で納得する表現がしたいのです。





というより、ほとんど境界線がないのです、私の中では。

納豆2007年01月22日 00時50分28秒

名古屋に、50年前には納豆はありませんでした。

わが母が証人です。



父と母、手を取り合って名古屋に移り、

最初にさがしたのが納豆。

そう、糸引き納豆。

朝の食卓に無条件で存在していたあの納豆。

どこへ行っても、ない!ない!ない!


「な・っ・と・う・く・だ・さ・い」(さがし疲れている)

「これきゃーも?」(けげんな顔で)

差し出されるのは、いつも「甘納豆」。

こ、これは!!…ほかほかご飯にのせられなーい!


納豆がない。

母は…名古屋に来たことを、密かに悔やみました…。

…かどうかは、とくに聞いていません。



今や日本全国どこでも納豆が食べられます。



あるある…ないない!(ばんちょさんの日記のパクリ)


なんだか納豆が世間を騒がせ、

品切れやら値上がりやら大騒ぎだったそうな。


納豆で痩せません。

朝晩、しっかり混ぜて、20分おいてから食べても、

それだけでは…たぶん痩せません。


まあ。からだに悪い食べ物ではないでしょうけど。

昭和のエンペラーを描いた映画2007年01月22日 16時06分15秒


「あれ!王様ってなんにも着てないよ!」

しがらみにも風習にもとらわれず自由に、

“王様が裸だ”と真実を口にすることが出来る少年…が好きです。

そして、…出来ることなら、私もそうありたいと思います。

みんなの暗黙の了解…タブーを壊す勇気を持ちたいです。

それは伝統や歴史を壊すことではなく、

力による不条理な押しつけや、

民衆を黙らせるために作られた慣習などを打ち破る勇気です。




ひと言で言えば…すごい映画でした。

「太陽」



デリケートなテーマゆえに、映画館も及び腰なのか、

名古屋では現在、単館でレイトショーのみの上映です。

まあ映画としても、かなりしぶーい作品ですしね。



あくまで昭和天皇のプライベートな姿をここまで描いてしまうとは。

私は好んで皇室カレンダーを部屋に飾るような者ではありませんが、

でも、どこかで、この国に生まれ育って、

「現人神」の続きを見続け、刷り込まれていたことにハッとしました。

そう、そういう意味で日本に生まれ育った日本人には、

根本的に創れない映画でしょう。



アレクサンドル・ソクーロフ監督はロシアの奇才。

この「太陽」は、

ヒトラーやレーニンを描いてきた3部作のひとつとして、

これまで誰も描かなかった昭和天皇をテーマに据えた作品です。


主演、天皇役はイッセー尾形、

皇后役は桃井かおり、

侍従役に佐野史郎ら、芸達者な役者陣。


イッセー尾形は、立ち居振る舞い、話し方、遠目に見たときの姿形まで、

見事に研究し、再現していました。




この映画は、どこか一方向から見ると期待はずれでしょう。

「えー!昭和天皇ってそんないい人だったの?」

とも感じられるし、


「えー!昭和天皇のそんな人間くさいところなんて見たくないー!」


と感じる人もいらっしゃるかも知れません。



少なくともこのアレクサンドル・ソクーロフ監督は、

個人的に昭和天皇に対して、非常に好意的だと思いますが。



ラストシーンは、戦況の厳しさに大いに悩みながらも、

戦火も見えない場所で淡々と過ごしていた天皇の日常から、

敗戦直後のこの国の人々が混乱の中で立ちつくす…、

そんな姿を一瞬に象徴してあまりある静かな衝撃でした。




信じて疑わない目の前の姿も、

見方を変えれば正反対になったりする…。

自分以外の99人が見える!と言いきっても、

王様の着物が見えなかったら、「見えない」と言いたいです。