最期にきこえてくる音~ことば2007年06月30日 01時04分03秒

ある日、教室で、
いつものように目をつむってゆっくり呼吸をしていたら、
気にもかけなかった音がどんどん鮮明にきこえてきて、
ふと思いました。


人間は死の淵まで聴覚だけは働いていると言います。

たとえ昏睡状態になっても、
周りの音は耳に届いていると言います。

そういうたぐいの話は何度も聞き、
頭では理解していたはずなのですが…。



目をつむって静かに息をしていたら、
急にリアルに感じたのです。

私の人生が、これで最期というとき、
目を開くことも出来ない、
声を出すことも出来ない、
そんなときになって、
ただただ、
受け身の中で、
どんな音~声、がきこえてくるんだろう…って。



「いままでありがとう」

  「あら まだ生きてるよ」

    「愛してるよー」

      「死なないで」

「葬式どうするの」

  「早く死んじゃえ」

「あなたに逢えてよかったよ」

    「あとから行くからね」

     「遺言状ってあるの」

  「………(無言)…」
 
 「ご臨終です…」

    「よい旅を…」


みんな、いろいろな音や声を聴きながら旅立っていくんでしょうね。

そして誰もが、最後の瞬間くらいは、
「愛されていたんだ!」と確信できる言葉を背に、
旅立っていきたいでしょうね…。

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