モモ逃亡2008年06月05日 10時46分51秒

相変わらず、妊婦としては睡眠不足の毎日を過ごしています。
お仕事が忙しいときには、
お仕事以外のことも忙しい。
そんな法則が私の生活にはあります。

先日の日曜日も、
まったくの個人的な用事で東京日帰りしてきました。
“ぷらっとこだま”というのを使いましたが、
1時間半に慣れてしまった身体には3時間は長かったです。
(本がしっかり読めたから、ま、よしとしよう。)

「晴れてきたから、富士山が見えるわ、きっと!」
と期待していたのですが、
ちょうどそのあたりでうつらうつら…。
ハッと気づいたときには遅かったです。残念。


おとといのできごと。
仕事と仕事の合間にアトリエに寄り、モモの散歩に出かけました。

あまり時間に余裕がないので、
いつもと違うコースを選び、坂の急な住宅街を。
日常的に落ち着きのないモモが、
いつも以上に落ち着きをなくしています。



その瞬間、きゃっ!
モモが急に方向を変えて進みました。
綱が…するりと手から離れました。

「モモ!!」
呼びかけるとモモはふり返り、「あれ?」ってな顔を。
「なんでそんなに離れてるのかな?」と。
「変だな~~」と思いつつも、自由に歩ける喜びに、
振り返り振り返りしながら、私からどんどん離れてゆきます。

ここで大声で、
「モモ~!!!!!」と叫ぶと逆効果です。
あくまでやさしく「ももちゃん」と呼びかけます。
でもやっぱり戻っては来ません。

好物のジャーキーを取りに戻り、
ジャーキーを振りながら「モモちゃーん」と呼んでも、
うんともすんとも答えはありません。
走ってくる足音もありません。

 「これからわたしゃまだ仕事なんだよね~。 
  あんたと鬼ごっこをしている暇なんかないんだよね~」

心の中でつぶやきつつ、
このまま放置しておく訳にもいかないし、
どうしたものかと…案外冷静に考えている私も…妙におかしい。

歩き回っても無意味と感じて、
アトリエに引き返すと……、
案の定モモは先に帰っていました。
庭ではしゃいでいます。
こら。

こうしてみると、本当に巨大な犬だ。

母があきれた顔で外に出ていました。
「もう、犬の散歩はしないでちょうだい!」
なぜか私が叱られました。

ものの十数分の出来事だったと思うのですが、
ご近所からモモ目撃証言の電話が入っていたそうです。

たしかにこんな犬が突然目の前に現れたら、
やっぱり怖いかもしれません。

カラダは正直2008年06月12日 19時51分07秒

おかげさまで父母子ともに元気です。
おなかの「たいちゃん」(今のところこう呼んでいます)は、
ほんとうによく動きます。
誰に似たんだか、
休んでいるときがほとんどないくらいに、
いつもぐるんぐるんと手足を伸ばしたり、
回転したりしているように思われます。


さて、どうも先週の土曜日の通し稽古以来、
疲れがずっと残っていたようです。
毎日、なんとなーーく身体が重い感じでした。


でも(世を忍ぶ仮の姿とはいえ)、
サラリーマンの妻もしている私としては、
朝もそれなりに早いし、
教室やステージなどお仕事は毎日あるし。
そう、お休みがないのですよね。

そんな今日このごろ、検診の時に、
体重増えすぎ
イエローカードが出ました。
自覚はあったのですが、2週間で2キロ増えるとは!
しまった!!
これじゃあ身体が重いはずです。
もう、今度の検診までは体重増やしませんからね。


そして、昼寝の習慣がない私にとってはめずらしく、
今日は多治見教室からの帰宅後、
知らないうちに眠り込んでしまいました。
電話の音にも気づかないほど、熟睡。
これで疲れも少しとれたかしら?


8月9日のちくさ座でのコンサート。
チラシとチケット、ようやく入稿を済ませました。
歌のほかに書きおろしの朗読を考えているので、
そのうちまた創作モードに入ります。
オモテの写真はこの日記にアップして、
皆さんにお褒めをいただいたものを使いました。


そして、6月28日の公演練習も佳境に入り、
みんなの意気込みがみるみる変わってきています。
「うんうん、いいものになるぞーー!」
今回は心強いスタッフの数も増え、
公演としてはどんどんバージョンアップしています。
私にとっても、ひとつの区切りとなる公演、
終わってからみんなで笑いあい、
涙しあえる舞台を創りたいと思っています。



ますます楽しい毎日です。

「死」を意識した日2008年06月26日 23時14分51秒

私、昨日、久しぶりに「死」を意識しました…。

母のことです。
夜に下血があったと言っていました。
でも、お医者さんの診断は「心配ない」だったそうです。
次の夜も同じように……合計6回の出血だったそうです。

明朝、SOSの電話で飛んでいったら、
いつもとは明らかに違う様子。
でも、気力で歩こうとするし、着替えようとしています。

救急車を呼ぼうかと迷ったけど、
「タクシー代わりに救急車を使うひんしゅくな患者」
の話題が頭をかすめ、
なんとか車に乗せてお医者さんへ……。
待ち時間一時間強。
その間にも母の意識はどんどん遠ざかる気配。
ようやく名前を呼ばれたときには、
すでに意識障害の状態でした。

「どうやってここまで来たんですか?!!!」
「なんでこんな状態で待っていたんですか?!!!」
「救急車を呼ばなければいけない状態ですよ!!」

もうバタバタでした。
救急車で大病院へ転送、集中治療室へ運ばれ、
点滴と輸血でなんとか顔色も戻りました。
私はと言えば、
午後からの「はずせない仕事」へ気を揉みつつ、
綱渡りの一日、なんとかギリギリでセーフでした。

あんなに元気だった母。
父が亡くなるまで働きづめの人生。
病気らしい病気にかかることもなく、
まして病院とは無縁だった母が、
膝の手術で病院の整形外科と縁ができ、
検査の過程で、心臓病やリウマチなどを発見され、
いちばんの目的だった膝の治療が、
どんどん遠くなっていってしまいました。
今回の救急車騒ぎも、心臓の薬を飲んでいたために、
軽い出血のはずが血が止まらなくなり、
大量の出血になってしまったようです。
人ってこんなふうに「がくん」と老いてしまうんだ……、
小さくなってしまった母を見て痛切に感じました。

またまた3週間は病院のご厄介になる予定です。
モモもふしぎそうに母の部屋を見上げています。



そんなわけで…、
公演のお知らせを再びしようと思っていたのですが…。
こんなにギリギリになってしまいました。



6月28日、午前11時30分と、午後3時30分の二回、
ちくさ座での門下生の公演、
Voice Performance2008 コトノハ コトダマ
「ひととほしの深呼吸」

私メが、構成・台本・演出をしております。
言葉が主役の舞台ではありますが、
美口啓子さんの作曲とキーボード演奏、
若月理恵さんのオカリナ、
大坪彰彦くんの編曲。
素敵な協力者に恵まれ、
今までの数倍ヴァージョンアップしました!

贅沢で、かなり楽しめる舞台です。
ぜひぜひ、ご来場下さい。


最後になりましたが、
私と、おなかのたいちゃんも元気に過ごしています。
先回(二週間前)の検診で注意された体重増も、
今回は、500グラム減。
私の体重は減っても、
もちろんたいちゃんは、大きく成長していました。

ありがとう2008年06月29日 23時16分53秒

毎年、終わると思うのです。
わかっちゃいるけど、
自分のコンサートより、何倍も大がかりな公演だと。

そして、
一人では決してできない
膨大なエネルギーの放たれる公演だと。

77名の声は、それぞれの個性を輝かせ、
ひとりひとりの人生を背景に、
大きなエネルギーとなって劇場を満たしました。

Voice Performance 2008 コトノハ コトダマ
ひとと ほしの 深呼吸

おかげさまで無事に終了いたしました。

客席は満席。
しーんと集中する息づかいの中で…。

「吸い込まれるような舞台だった」
「あっという間に時間が過ぎた」
「上品でやさしい舞台だった」
「オリジナル台本とオリジナル音楽
  照明、音響、舞台美術、何て贅沢な舞台!」

たくさんたくさんお褒めの言葉をいただきました。

声楽家の美口さんが、
声を一つも発せずキーボードを弾いてくれました。
若月さんのオカリナの音色と出演者の声がとけ合い、
えもいわれぬ空間の広がりを作ってくれました。

出演者のほとんどが、
台本を持たず舞台に立つことに挑戦、
その課題に向けて、
みんな素晴らしい努力を重ねました。


私からひとりひとりへの要求が高まり、
それと共に出演者も努力をし、
今まで以上の舞台ができたことは確かですが、
中には台本を持っていれば、
もっと力を発揮できた人がいたかも知れません。

リスクを承知の上で、同じことの繰り返しを避け、
1目盛りずつハードルを高くしていきました。


さて、これからどう進むか…。
さいしょからわかってはいたけれど、
やっぱり大きな課題が私に与えられました。

と同時に「ことばのまなびや」の歩みも、
方向性が問われる時期に。


どういう方向に進むかは、まだまだ未知数ですが、
昨日顔を合わせたスタッフ、お客様、そしてなにより
「ことばのまなびや」のみんなが、
私にとってかけがえのない存在だと実感しました。