ありがとう2008年06月29日 23時16分53秒

毎年、終わると思うのです。
わかっちゃいるけど、
自分のコンサートより、何倍も大がかりな公演だと。

そして、
一人では決してできない
膨大なエネルギーの放たれる公演だと。

77名の声は、それぞれの個性を輝かせ、
ひとりひとりの人生を背景に、
大きなエネルギーとなって劇場を満たしました。

Voice Performance 2008 コトノハ コトダマ
ひとと ほしの 深呼吸

おかげさまで無事に終了いたしました。

客席は満席。
しーんと集中する息づかいの中で…。

「吸い込まれるような舞台だった」
「あっという間に時間が過ぎた」
「上品でやさしい舞台だった」
「オリジナル台本とオリジナル音楽
  照明、音響、舞台美術、何て贅沢な舞台!」

たくさんたくさんお褒めの言葉をいただきました。

声楽家の美口さんが、
声を一つも発せずキーボードを弾いてくれました。
若月さんのオカリナの音色と出演者の声がとけ合い、
えもいわれぬ空間の広がりを作ってくれました。

出演者のほとんどが、
台本を持たず舞台に立つことに挑戦、
その課題に向けて、
みんな素晴らしい努力を重ねました。


私からひとりひとりへの要求が高まり、
それと共に出演者も努力をし、
今まで以上の舞台ができたことは確かですが、
中には台本を持っていれば、
もっと力を発揮できた人がいたかも知れません。

リスクを承知の上で、同じことの繰り返しを避け、
1目盛りずつハードルを高くしていきました。


さて、これからどう進むか…。
さいしょからわかってはいたけれど、
やっぱり大きな課題が私に与えられました。

と同時に「ことばのまなびや」の歩みも、
方向性が問われる時期に。


どういう方向に進むかは、まだまだ未知数ですが、
昨日顔を合わせたスタッフ、お客様、そしてなにより
「ことばのまなびや」のみんなが、
私にとってかけがえのない存在だと実感しました。