無事☆帰還2008年09月03日 08時39分21秒

予定通り、昨日退院いたしました。
お医者さんも、
看護師さんも、
助産婦さんも、
みなさん驚くほどの回復ぶりのようです。

mixiには入院中にも日記を更新したので、
出産の翌日の日記には80件の書き込みがあり、
入院中にもときどき読んで励まされていました。

昨日は、退院のあとに車を運転して区役所へ行き、
夫と一緒に出生届やその他の手続きをしてきました。
一般的には生んだ母親自身がこんな手続きに行くことは、
不可能に近いことなのですが、
幸か不幸か…もちろん不幸にも…、
あかちゃんがNICU=新生児集中治療室のお世話になっていて、
昨日は私だけの退院だったのです。

あかちゃんのようすは、心配することはなく、
大事を取って(と、私は理解しています)、
万全を期してこの社会にデビューするために、
今しばらく医療機器と最先端医学の監視の下にいる、
といった感じでしょうか。

私は今日から一週間ほど、
3時間おきに絞って冷凍させた母乳を保冷バッグに詰めて、
あかちゃんの面会に通います。


こういう体験をしてみて、
かつてのお産がどんなに恵まれたお産だったのか、
出産の二日後にわが子をを抱き、
おっぱいを含ませられることがなんと幸せなことか、
それよりなにより、
命を持って無事に生まれてきてくれたことが、
なんと尊いことか…様々な気づきをいただいた日々でした。

早くこの腕でわが子を抱き、お乳をあげたいです。

あ、あかちゃんは、女の子でした!
2818グラム、52センチ。
性格は穏やかな子のようです (^o^)

テレビのない暮らし2008年09月07日 09時25分58秒

あの入院~出産から、
もうすぐ二週間がたとうとしています。

はるちゃんはすっかりこの世となじみ始め、
面会に行くとたいていスヤスヤと眠っています。
病院はすべてスケジュール通り動くので、
時間になるとミルク(搾乳した母乳)を飲ませます。
眠っていてもほ乳瓶を口に当て、
やがてはるちゃんは眠りながらも
こくんこくんと飲みほします。
ちょっとかわいそうな気がします。
あ~!お腹すいてほんとうに飲みたいときに、
飲みたい量を飲ませてあげたいなぁ~。


ところで……、
わが家からテレビがなくなりました。

情報はラジオ、新聞、インターネット。
ま、これだけあれば情報を得るには充分すぎますね!

テレビをつけると、
音と映像が垂れ流しになってしまいがちです。
テレビのない暮らしを一週間してみて、
まったく不便はなく、
それどころか気分がスッキリしてきましたー。

とはいえ、 時々「これは!!」という番組もやりますよね。
そんな「どうしても見たい」番組があるときは、
チューナーからプロジェクターをつなぎ、
にわかスクリーンのふすまに映して見ることが出来ます。
ま、そこまでして見たい番組もめったにないんでしょうが…。

テレビ関係のお仕事の方、
(実は私もその端くれなのですけど)
これからは簡単にテレビを見ることができません。
ごめんなさいね~。

もうひとつの誕生日2008年09月10日 09時35分21秒

今日も秋晴れのきれいな空です。

昨日 9月9日、
はるちゃんは退院しました
もともとの出産予定日は9月11日ですから、
たしかに妥当な日です。

「NICUにいた子にとって、
 退院の日はもうひとつの誕生日というそうよ」
義姉がおしえてくれました。

ずっとずっと昔から…、
とつきとおか~十月十日~、
意味があってそれだけの時間、
あかちゃんはお腹にいるわけですよね。
こちらの都合で日程を決められ、
まだお腹の中でやることがあったのに、
出されることになってしまったわけですから、
やり残したことをいろいろな力で、
補っていただいたわけですね。

病院の皆さま、お世話になりました!


はるちゃんは、おっぱいも上手に飲めるのですが、
お口が小さくて飲んでいる途中で疲れてしまうこともあり、
足りない分は絞ったお乳でフォローしています。


今はスヤスヤと眠っています。


経験者とはいえ、20年ぶりの赤ちゃんとの生活。
しかも大きかったお兄ちゃん、お姉ちゃんとは、
体重が1キロも違う…、
なんて小さいんでしょう!!

もう新米ママと同じです。
ぐずぐず…泣きそうな声がすると、さてどうしたものか、
夫婦でおろおろ…。


あたりまえですが、当分は寝不足の生活です。

さまざまな人生2008年09月11日 17時39分08秒

授乳中
沐浴中
おむつの取り替え中
etc,etc…

あかちゃんとの生活では、
インターフォンや電話に出られないことが多いです。
昨日もあわてて受話器を取ったら「ツーツーツー」、
3回も電話に出そびれました。


そんな昨夜、一本の電話を受けました。

「あ…しらかばさんですか?」
聞き慣れない声、しかもかなり元気のない声。
自宅にかかってくる電話は、
身内かごくごく親しい人のはずだけど、いったい誰?

「はいそうですけど」
「わたし、○○です。覚えてますか?」
「…○○さんっていえば、××にいらっしゃった○○さんですか?」
「そうです。覚えていて下さった?」
「はい、もちろんですよ!ご無沙汰しています~」

○○さんは、もう20年近く前に仕事で関わった、
マスメディア関係の会社××に勤めていた女性です。

特に親しいという関係ではなく、
社内で顔を合わせばあいさつをする関係、
数年間年賀状をやりとりしていた関係、
一度コンサートの案内を送ったら、
「行けないけどがんばってね」と、
電話を受けた記憶がある程度です。

そのころの彼女の印象は、
くりくりっとした目が魅力的な女性。
受話器から聞こえてくる声のイメージとは、
ずいぶん印象に差があります。

突然の電話に少々戸惑いつつも、
極力明るく対応する私とは裏腹に、
彼女の声はどんどんか弱く、暗くなってゆきます。

「あのね…わたし、あれからいろいろあってね。
仕事もいくつか変わって、母の面倒を見たりしているうちに、
仕事もなくなって…いまね、生活保護を受けてるの…。
おまけに骨折しちゃってギブスをはめている状態。
ねえ…、お願い、助けてくれない?」


いきなりの展開に戸惑いました。


「助けるというと…、どういう形が良いのでしょうか?」

「お金が必要なの」

しかし…親しい友人ならともかく、
20年近く前に仕事上で知り合った人から、
いきなりお金が必要、助けて、と言われても…。

とはいえ声の感じから、
精神的にもかなり追い詰められていると察しました。
振り込め詐欺ならいざ知らず、知人からの頼みです。
事情が事情なだけに、むげに断ることも出来ません。

彼女の振込先を聞き、
動けるようになったらほんの気持ばかりでも、
必ず送ると約束をして電話を切りました。


今思えば、××社も契約社員で働いていたのでしょう。
でも、海外旅行を楽しむあの独身貴族の彼女が、
こんなになってしまうなんて。

実は貧しいこの国のこと、
人生のこと、
いろいろ考えさせられ、
気持がどーーんと重くなる電話でした。

癒される日々2008年09月19日 14時36分35秒

急流・激流の日々から時の流れが180度変わり、
こまぎれな時間が感覚を狂わせることもありますが、
いたって心穏やかに過ごしております。



彼女のペースに全面的に合わせた子育ての生活が、
突っ走ってきた道の途中、
知らず知らず負っていた傷を
やさしく癒してくれます。

泣いても
笑っても
ぐずっても
ウンチをしても
おしっこをしても
ゲップをしても
眠っていても
見ていて飽きないです。



昨日は生後24日目で、
一ヶ月検診に行って参りました。
母乳だけで一日30グラムずつ成長していて、
なんとか足りているようで安心しました。



そのうちチャイルドシートをレンタルして、
すこしお出かけも出来るようになればなあ、
と思っています。

おみやみゃ~り2008年09月28日 14時01分15秒

☆9月25日
はるちゃん誕生からひと月が過ぎたと言うことで、
夫がバースデーケーキを買ってきてくれました。
夜中にケーキを食べてお祝いしました。
(はるちゃんはまだ食べられませんね…)


☆9月26日
私の出産後の一ヶ月検診。
はじめてはるちゃんと離れて3時間弱。
その間、夫に見ていてもらいました。
受診中に早くも「泣きやまない」のメールが…。
帰りに食材の買いものでも、と思いましたが、
すっ飛んで帰りました~

☆9月27日
生後34日目。たまたま大安吉日。
“そう言えばお宮参りという儀式があったね~”
…ということで、
いつも年始にお参りする八竜神社へ。
八竜山のてっぺんにあるこの神社は、
ひっそりたたずむ小さな小さなお社。
神主さんも巫女さんもいなければ、
お参りしている人と出くわしたこともない穴場(?)です。
そんな神社だからお祓いなどあるはずもなく、
お賽銭を投げ入れ、手を合わせてお仕舞いでした。

前日まで降っていた雨のあとの空気は清澄で、
青空は高く、風はすがすがしく…、
はるちゃんにとっては初めての外の空気、
私にとっては久々の外の空気、、
ついでに小幡緑地へ足を伸ばし、
気持ちよく歩きました。
そんな私たちの所へ及川陽子さんが、
スリーショットを撮りに駆けつけて下さいました。
どんな写真が撮れたか、楽しみです~。


このごろは夕方から夜にかけて、
ものすごーーーく大きな声で泣いてくれて、
決してあきらめたり泣き疲れることもなく、
なかなかどうして根性のある子だと見直しております。
お母さんはいささか疲れ気味でございますが…。