五人家族2009年03月04日 14時07分17秒

4年前の春、息子が大学進学で名古屋を出て行き、
その2年後には、娘が自立の一歩を目指し出て行き…。

それからの、ほんの2年ほどでしょうか、
夫と二人だけの暮らしがありました。
そこへ“はるこ”がとつぜん登場。
3人での暮らしが続くモノと思っていたら、
あら!あらら?あら~~~っ!?
いつのまにか、5人家族です。
昨年末に娘、そしてこの3月に息子が帰ってきます。

22歳になった息子も、4年間のひとり暮らしを経て、
精神的にちょっぴり大人になった…かなぁ。
いろいろあったからね。
経験は無駄じゃないと信じているよ。

そして、血のつながった親子ではないふたりを
ずっと見守っていてくれる夫にも感謝します。

わたしの背中を見て育ったせいか…。
あまりにも不器用なふたりの生き方。
今は、静かにあらたな一歩を見守ることにいたします。

与えられた時間を大切にね。
ほんとうに巣立つ日を楽しみにしているよ!

生きていることのなつかしさに…2009年03月31日 19時01分03秒

おひさしぶりです。
明日からは4月ですね。

 ちょっと時間的余裕がなく、お休みしておりました。
 ごめんなさい。


小さな出会いと別れ、新たな出発…、
私の周りでは、さまざまなドラマが見えます。
あなたの周りは、どんな物語が生まれていますか。

少し近況報告です。

はるこは、おすわりをしてひとりで遊べるようになり、
抱っこの時間が減ったせいか、
少しだけ楽になりました(^^)
離乳食もよく食べ、とても元気に過ごしています。

また、ことばのまなびや主催の特別レッスンは、
おかげさまでほとんどの日程が定員以上になりました。
いよいよ今週末から始まります。
私自身、とても楽しみにしています。

人が増えた現在のわが家は、
モノよりも空間が欲しい状態。
クローゼットに眠る数年着ていない服たちを
思い切って出してみました。
驚きました。すごい量です。
手放すことにします。
二度と着ることのない舞台衣装も捨てることにしました。


遊んでいるはるこをみていたら、
「生きていることのなつかしさ」
という言葉がふと口をついて出てきました。
ご存じの方も多いでしょう。
吉野弘の「祝婚歌」のうしろの方に出てくる言葉です。

初めてこの詩を朗読したのは、
17~18年前だったかな…弟の結婚披露宴でした。
以来、結婚式だけではなく様々な場で朗読しました。

不思議と読むたび、そのとき心に響く箇所が変化します。
でも好きな言葉はこの
「生きていることのなつかしさに ふと胸が熱くなる」
でした。

今日、久しぶりにこのフレーズが声になりました。

もしかして、この詩をご存じない方のために、
全文記しておきます。



「祝 婚 歌 (しゅくこんか)」吉野 弘

二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい

立派過ぎることは
長持ちしないことだと
気づいているほうがいい

完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい

二人のうち どちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい

互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい

立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず

ゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい

そしてなぜ 胸が熱くなるのか
黙っていてもふたりには
わかるのであってほしい