魂を込める2011年07月07日 16時23分05秒

先日ご案内した6月26日のチャリティコンサート。

当日朝からリハーサルがあり、私の出番は二番目。
楽屋にいるのももったいないと思い、自分の出演以外は、そで幕の陰ですべて聴かせていただきました。

ひとり、あるいは、1ユニットにつき、10分程度の時間しか与えられていません。
ついつい「もったいない」と15分にするところを心を鬼にして(?)各10分でタイムスケジュールを組んでいます。
これって、すごい!

まずオープニングは、地元の劇団の方々による朗読劇。
震災~津波の様子が音楽・声・映像で繰り広げられます。
つづいては、地元中学校の吹奏楽団の演奏。
そして、私の番。
相田みつをの2編のことばと金子みすずの「わたしと小鳥とすずと」、
そして、好きな詩を一編読んでいいよと言われ、
選んだのは、谷川俊太郎さんの「私たちの星」。
音楽は、福田進一さんのギター演奏のCDから、短めの3曲を使わせていただきました。
これが計ったようにぴったり。
音楽と言葉の世界が重なりました。
これなら1200人の大ホールにたった一人のステージでも寂しくありません。
「余分なお話はしない」と決め、朗読のみをしました。

それから、伊藤実知子さんのバイオリン演奏、
PERMSというユニットのみなさんのライブ、
岡田修さんの津軽三味線、
航空自衛隊小牧基地太鼓部の太鼓演奏、
児玉たまみさんの歌と柳河瀬貴子さんのピアノ演奏、
明日香さんの弾き語り、
shifo&クーペさんのライブ、
小室等さんの弾き語り。
そしてフィナーレ。

最後には、このコンサートにかかわったスタッフのみなさんまでステージに上がり、感動のうちに終演しました。

寄せ集めのコンサートにありがちな空々しさもまったくなくて、出演者一人一人の生きる姿が、こんなにもくっきりと浮き上がるコンサート、久しぶりでした。

年齢、性別、キャリアもメジャーかマイナーも関係ない、その人が浮き出るステージ。

真摯に生きている人は、ちゃんとステージで輝くんだと実感しました。
どんなステージも、魂を込めて立つこと。
そんな原点に立ち返った気がしました。

義援金とバザーの売り上げで100万円を超えたとの主催者からの報告があり、会場は暖かい拍手に包まれました。


どうやら、(大きな声では言えませんが)ベテラン大物俳優さんが出られなくなり、私はそのピンチヒッターだったようです。

でも、どんな理由であれ、あの場にいさせて頂けて、感謝感謝、です。

いわば代役で、訳もわからず出た私まで、フィナーレで涙ぐんでしまう、そんなチャリティコンサートでした。