ことばのちから2011年01月31日 14時49分50秒

先週の土曜日、ちいさな朗読ライブを開きました。

70席の定員はあっという間にソールドアウトだったので、
お知らせもしないままでした。

門下生12人が出演する 朗読ライブ「ことばの旅人たち」 。

私も少しだけ、最後に朗読しました。
内田美智子さんの「いのちをいただく」。

会場は、ずーっと昔、私が歌手として何度かステージに立った思い出のある今池のパラダイスカフェ21。

さて、12人の出演者って...、「ことばのまなびや」としては、かなり小規模です。

でも、やってよかった !!
とても×とても愛おしい時間となりました。
みんなの「伝えよう」とする思い、そして、それが方向性を違えず、
客席へと響き共鳴する時間。
「自分」が消えて、表現者となる瞬間。 みんな、美しい 。

木須康一さんのピアノがまた、
表現の世界をずんずんと広げてくれます。
巷で聴く「朗読と重なるピアノ」って、ときに騒々しくて、
ない方がいいと思わせるステージもあります。
でも、木須さんの出過ぎず&引っ込みすぎず絶妙の音のセンスに、あらためて惚れ直しました。

そして、「ことばのちから」をあらためて確信しました。
言霊~コトダマ~の力、すごいです。

ありがとう。ありがとう。

 
さて、明日から2月。

私にとって生まれてはじめての「清元」とともに、
皆様を明治時代へお連れいたします。
ストーリーが始まってすぐに私の「歌」から始まります。
今まで、私の「歌」を聴いたことのある方も...、
いえ、ある方こそ、きっと唖然とされるでしょう。

役者やってて(と言うほどやっていませんが)よかった、と思います。
そうでなければ、義太夫だの、清元だの、長唄だの、
きっと死ぬまで体験することがないまま終わったでしょう。

木下杢太郎:作/菊本健郎:演出 、
「和泉屋染物店(いずみやそめものみせ)」。

朗読形式ですが、芝居とは違うおもしろさや深みが生まれています。

雪の降る元旦の夜、老舗の染物屋で起こるできごと。
私が演じるおけんが、昔、思いを寄せていたこの店の息子は、
家を飛び出して社会主義運動へと身を投じ...。
緊迫感の中で、さまざまな人のさまざまな思いが交錯します。

2月11日の公演は、昼夜ともに、満席となりました。

ぜひ2月28日(月)18時開演、
名古屋市栄・芸文小ホールでの公演にご来場ください。

「和泉屋染物店」のほかに、
「国境の夜」(秋田雨雀:作/川村ミチル:演出)
「玄朴と長英」(真山青果:作/佐藤友彦:演出)の3本だて、
幕間には酒井康夫さんのギター演奏が入ります。

あ、ちなみに、「和泉屋。。。」では、杵屋六春さんの粋な三味線が入りますよ

来月、52回目の誕生日を迎える私。
ふと見ると、おけんさんは26歳。
おお!半分の年齢ではありませんか!
なのに、みじんの抵抗感もない私 。

デビュー作品「ファンタスティックス」を演じた時、
23歳で16歳を演じるのがとても苦しかったのを思うと、
年とともに、図々しくなったのかなあ???