終わりました!2017年03月01日 18時00分30秒

まるで「生前葬」のような(笑)
「ドラマティックライブ」が終わりました。

(もう終わって4日も過ぎているんですけど…)

あの日のできごとは、
ほんと、58年生きてきて、
たまたま偶然いただいた プレゼントだと思います。

何が驚いたって、
わたし一人のために「ハッピーバースデー」を
あんなに大勢の方々が、
ホールに響き渡る声で歌ってくれている風景。

茫然自失でした…(+o+)

わたしは、歌うとき、
客席にいらっしゃるひとりひとりに届きますように、
と歌っているのですが、
生まれて初めて、その「逆向き」を経験しました。
35年こういう活動を続けていて、はじめての体験でした。

ご来場くださった皆様、
来られなくとも心を飛ばしてくださった方、
あるとき、ある瞬間、ふっと思い出してくださった方、
もちろんそうでない方も、
今はただただ、
ほんとうに、
ありがとうございました。

演奏メンバーは、半年近く前から、
菅原拓馬さん、伊藤玉木さん、竹内幸枝さんに集まってもらい、
なんとも贅沢なリハーサルを重ねました。
みんな相当に忙しいのに…。

あらためて、共演してくださった三人の素晴らしい音楽家に、
心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。

第一部のなかの一曲。
「阿部定事件」をモチーフにした黒テント芝居、
佐藤信作詞の「お定のモリタート」。

今回のステージのビジュアルが、まず心に浮かびました。
広い舞台を歌いつつ、上(かみ)~下(しも)へ横切っていく。
そこに筆奏人 梅扇さんの書ワークを絡ませていただこうとなり、
映像ビジュアル担当の牛嶋宏樹さん(うっしー)登場!!

梅扇さんの筆さばきを
実演以上に「生々しく」表現する試みが生まれ、
あの圧倒的な1シーン、
客席全体が息をのむステージとなりました!

また新曲「永遠ノ旋律」では、歌詞がつく前の音源から、
色とりどりの照明が点滅するイメージがわたしの中にあり。
これも最終地点は最初のイメージ通りのビジュアルになりました。

しかも、照明ではなく、
なんとうっしーの映像で実現。
4つの「音」を視覚化し、
お花畑のようにステージに咲かせたのでした。

うっしーのとてつもない感性と努力に、
あらためて、惜しみない拍手を送ります!!
ありがとうございました!!

また、劇場スタッフの皆さんも、
白紗幕をつり、地ガスリを敷き、客席をつぶして花道を作り、
舞台奥で上~下の移動が見えるようにと、
平台を組み、高み・階段を作ってくださいました。

音響、照明のスタッフさんも、
とても大変な制約のなかを最大限のお仕事をしてくださいました。
しかも楽しそうに!!

守山の文化を考える会代表 菱田一雄さんも、
舞台監督のお仕事以上にステージングのアドバイスをくださり、
客観視できない部分をかなりフォローしていただきました。

守山の文化を考える会の皆様にも、
仕込み、ばらしをお手伝いいただきました!

こう書いているだけでも、
幸せな気持ちがまた生まれてきます。

あの日の朝、
自宅の洗面台でふだんのお化粧をパパッとしたまま、
口紅もパウダーもつけずに本番を迎えてしまったことだけは
、少々悔やまれますが(笑)、それをのぞけば、
守られている感覚いっぱいで、
最後の一曲まで歌うことができました。

すべてのことに、今は感謝するだけです。
ありがとうございました!!


Photo by Eitarou Yamaguchi