舞台2006年10月19日 09時01分00秒

平台や板切れたちが運び込まれ

カナヅチとノコギリで組み立てられ

ひとつの世界が創られてゆく

照明がいくつもつられ…


やがて浮かび上がるのは

蜃気楼のように

日常から遮断された世界


かつてのわたしは

現実があまりに虚構すぎるから

舞台に真実を求めていた


じゃあ 今のわたしはどうだろう

 

この数日間

身をあずける世界は

わたしにどんなものを残すのだろう


そして 終演の幕が下りたときに

二度と会うことのできない

この世界と時間に なにを思うのだろう