八青 八変化2015年03月24日 00時29分36秒

チラシで遊んでみました。
渡すと相手の方の反応が楽しいです。

対話~Dialogue~
5月13日、しらかば・やお自身が表現してみます。

どうぞお楽しみに!!

多治見での再会2015年03月19日 15時18分35秒

多治見市在住の方のご厚意で、
訪ねているお年寄りの施設。

三月初めに3度目の訪問となりました。

不思議です!

目と目が合うと、
「あ!この人、前にも会った!」と感じるのです。
そんな方がけっこういらっしゃいます。

相手の方も「前にも来てくれたよねえ、ありがとね」
と言ってくださいます。

いえ、声をかけていただかなくても、
無言で会話が成り立つのです。

このごろ思います。
瞳の奥は心につながっていて、
目と目を合わせると、
心と心で対話しているのではないかと。

施設の方が毎回言ってくださる言葉がうれしいです。
「ふだん歌をうたわない人が歌っていて驚きました」

閉じられていた心の扉が少し開いたのかな。

目と目を合わせて対話しながら歌っているからでしょうか。

自作の詩2015年01月30日 11時11分23秒

昨日は、自由空間八田で、
村上信夫さんとの朗読会でした。
休憩なし、2時間を超える長丁場でしたが、
旧知の村上さんの軽妙なトークのおかげで、
いつもは話すことのないエピソードなども交え、
懐かしく、楽しく、時に涙しながらの、
上質な時間をいただきました。

その中で、お互いに自作の詩を読むコーナーがありました。
私は誰の目にも耳にも触れていない詩を二編読みました。

勇気を持って披露したのですが、
思いがけず同世代の女性から
強い支持をいただいた詩がありました。

今はもう30才近くなった長男。
小さなころよく迷子になってはお巡りさんに保護されました。
保育園のおたより帳を読み返すと、
かなり個性的すぎる息子に手を焼く先生の姿が。
「今日はこうでした。こんなことがありました。
お友だちにこんなことをして、いやがられていました」etc,etc…
毎日綴られる内容に、
(もちろん先生は単なる報告をしてくださっているだけなのですが)
少なからず傷つき、どうしたものか…悩んでいたころがありました。

そして、18才の春、息子は自分で選んだ町の大学へ進みました。
そんなころの1シーンを切りとった詩です。
初めて公開いたします。


***********************************

「君を見送る」     白樺八靑

ベランダから
小指の爪くらいにちいさくなった
君を見送る

見送る人間がいることに
気づくすべもなく
ギターケースをしょって
駅までの道を
すこし背中をかがめて歩く
細長い君の後ろ姿

こうして
君の背中を見送るときが
とてもせつない時間になったよ

いつのまにか
かあさんより
ずっと大きな背中なのに
ほら
よちよち歩きで迷子になった
あのころの君が
重なって見える

まともなごはん食べてる?
たくさん友だちできた?
無茶なお酒飲んでない?
朝はちゃんと起きてるの?

いろいろ聞きたいことはあるけれど
質問するのはやめにした

そのかわり
というとなんだけど
たくさんごはんを炊いたよ

黙々と食べて
大の字で寝て

そして今朝
君はまた
あの町へ帰ってゆく
君が選んだあの町へ

もう少しゆっくりしていけばいいのに……

その言葉も飲み込んで
ベランダから見送る

君の後ろ姿
街路樹に隠れて
見えなくなった

愚かな民衆として2015年01月05日 15時20分04秒

  天国はない
  ただ空があるだけ
  国境もない
  ただ地球があるだけ

一年の最初に立つステージで、
忌野清志郎ヴァージョンの「イマジン」を歌います。
ずっと歌いたかったこの歌詞。
日本語で歌いたかったこの歌。

  夢かも知れない
  でもその夢を見てるのは
  一人だけじゃない
  世界中にいるのさ

戦後70年に思いをはせながら、
一日一日を
自らが愚かな民衆のひとりであることを忘れず、
それを客観視できる目と耳を持つことを怠らず、
私らしく言霊を響かせることを
年の初めに誓います!

ことばたちの自由空間2014年12月17日 17時37分47秒

妄想会議以降も、あれこれ毎日動いています。

今週は、「名古屋市若年者自立支援サテライト事業」の一環で、
若い方達向けに「声と言葉の講座」を開きました。

みんなの声と瞳がきれいなのが印象的でした。

でも、2時間で参加者のさまざまな目的や関心に個別には答えきれず、
少し残念な思いも…。
出来れば近いうちにまたみなさんに会いたいなあ、と願っています。


さて、年が明けて1月、
NHKで大変お世話になった村上信夫さんと朗読コラボをします。
何と22年ぶりとなる共演です。
楽しみ、楽しみ!!

詩や絵本の朗読、お互い自作の詩も披露します。

1月29日(木)午後2時より、
名古屋市中川区八田にある「自由空間八田」。
一周年記念企画です。
定員60名、チケットが出来る前にずいぶん予約をいただいています。

ご希望の方はお早めにご予約くださいね。

妄想会議、終了。2014年11月20日 14時29分56秒

この一年、ふり返ると本当にめまぐるしかった。
本番のステージが特に多かったわけではなかったけれど、
ひとつひとつの課題に、より以上に精魂込めた。
つもり。

今年の取り組みで最後の山場、
コトダマ×オトダマユニット妄想会議の公演が終わってしまった。
ちょっと気が抜けた。

気づけば、子育てブログやこちらのブログもHPも、
ほとんど放置したままになっていた。

これから少しずつ埋めていこうと思う。

フェイスブックは思いきって、
500人以上になった友達リストをゼロにしてみた。
正直なところ、
辟易気味だった画面がスッキリしたことは否めない。

私は、どんなに多数でも、
それぞれと一対一で向かい合いたい、
という気持ちがあって、
そんな気持ちの人間にはフェイスブックは、
あまり向いていないようだ。

今はページ発信で、「ことばのまなびや」、「妄想会議」、
「白樺八青(しらかば・やお)~コトダマの使者」と、
三つのページを管理・発信している。

 お時間が許せばぜひのぞいてください。
 ついでに「いいね!」もお願いします。

妄想会議を見に来てくださった村上信夫さんが、
ブログで触れてくださった。

こちらもぜひお読み下さい。
http://ameblo.jp/nobu630/entry-11950453797.html

幕を下ろしました2014年09月17日 16時10分05秒

やりたいと思って臨んだことは、
どんなにしんどくても、その瞬間×瞬間が、とても幸せ。

思えば私の人生って、「やらされている」感は、
限りなくゼロに等しいなあと感じます。
これって最高に幸せな状態かも。

さいしょから覚悟を決めて臨んだひとつの取り組みが終わり、
今は空っぽ状態です。

守山文化小劇場開館15周年記念事業
音楽会deショー「十五年目の招待状」
おかげさまで、無事終演しました。

翌日の15日は、家族でスーパー銭湯へ“慰安旅行”へ行き、
少しだけゆっくりさせていただきましたが、
また動き出しました。

十五年目の招待状2014年09月08日 16時06分54秒

2014年のカレンダーも、あと4枚になりました。
外には秋風が吹いています。

私が住む名古屋市守山区の劇場、
《守山文化小劇場》が開館15周年を迎えました。
その記念公演が今週末に迫って参りました。

15年前のこけら落としから、
ずっと関わってきたホームグラウンドの劇場。
夫と出会ったのも、15年前の開館記念公演
 うた芝居「花・夢・街道」でした。

今回の記念公演は、これまでの公演をふり返る、
いわば集大成の舞台となります。

そこに夫婦で出なければならない事情が生じました。
というのは、これまで劇場で上演した作品に、
私はほとんど出演しておりますし、
夫もミュージカル「賢治まんだら」で主役を勤めているのです。

当然ながら、夫婦そろって出演となると、
「子どもをどうしよう」という問題が生じます。

「一緒に出たら?」という仲間の声に支えられ、
このたび親子共演をすることになりました。

ほんの少しですが、
6歳になったばかりのわが子も出番があります。

シャイなうえに完璧主義の性格ゆえ、
果たして無事出演にこぎ着けるのか…、
非常にやきもきする毎日ではありますが、
私たち親子にとって一生忘れない思い出にするべく、
稽古に励んでおります。

出演は、声楽家 美口啓子さん、
加藤恵利子さん、松下伸也さん、石栗須代さん、
バイオリニスト 宗川諭理夫さん、
箏曲 野村祐子さん、尺八 野村幹人さん、
シンセサイザー 吉田奈津さん、ギターの紫月さん 
などなどの素晴らしい顔ぶれに、

あけぼの合唱団、
女声合唱“Saraハーモニー”、
児童合唱“WeAreONe”、
メグミバレエスクールなど、
総勢100人を超える出演者でお迎えいたします。

ぜひぜひ、見に(聴きに)来てください。

○守山文化小劇場開館15周年記念事業
 音楽会でショー「十五年目の招待状」

●2014年9月13日(土) 14時/19時   14日(日) 14時  ☆3回公演
●名古屋市守山文化小劇場(名古屋市守山区小幡南1-24-10アクロス小幡3階)
●チケット(日時指定・自由席)
一般:2,500円 ペア券:4,500円 子ども券(高校生以下):1,500円
●台本:白樺八青 演出:菱田一雄 音楽:佐々木伸尚・美口啓子

もしも…、もしもお越しいただける、
なんてうれしいことがありましたら、
HPメール送信フォームからぜひご一報下さい。

前売りチケットをお取り置きさせていただきます。

あなたのお越しを心よりお待ちしております!

写真は先日おこなった衣装をつけての通し稽古の模様です。

いつもと変わらない日々2014年08月06日 11時11分47秒

69年前の今日、
ヒロシマに原爆を落とした爆撃機エノラ・ゲイ。

搭乗者で最後の生存者だったセオドア・バンカーク氏が先週亡くなり、
空からあのヒロシマの惨状を見た証人はいなくなりました。

「日米双方の犠牲を最小限に抑え、戦争を終結させた」
英雄として、称えられた生涯。
アメリカでは学校でもそのように教育されています。

機長のポール・ティベッツ氏は語っていました。
「私は広島や長崎の人を相手に戦っていたのではなく、
我々を攻撃した日本という国と戦っていたのだ」

国と国との戦いになったら最後、
そこに生きる人びとの命や生活には、思いは及ばなくなります。
一人一人の歓びや、幸せなど、なんの意味も価値もなくなるのです。

「平和のために」と言う名目で戦争ができる国へと進む国。
やはり、その道を進んで行くことは止めなければ、と思います。

今日、戦争を知らない友人たちの、
日々の営みへの一喜一憂が、愛おしく感じます。
いつまでも、この、いつもと変わらない日常が続きますように。

ヒロシマのあの日も、
誰もがあたりまえのように明日が来ると信じていたのですから。

どうして人間は…2014年08月05日 13時57分36秒

わが家には、テレビはないけどラジオはあります。

NHK第一「夏休み子ども科学電話相談」をときどき聞きます。
今日の小学校三年生の男子からの質問。

「人間は子孫を残さなければいけないのに、
どうして戦争をして殺し合うのですか?」

ちょうどたまった洗濯物をたたみながら聞いていて、
不覚にも泣けてきてしまいました。

質問に答える中村桂子さん。
「私もこのごろずっとそのことを考えています」と言いながら、
一生懸命に答えを探していました。

その中で「戦争に科学技術を使うことは絶対に止めなければいけない」という言葉がありました。

中村さんって、以前、電力会社の監査役をつとめられたり、
日本たばこの運営する施設の館長だったりした方のようですが、
とても心が伝わる答え方だと感じました。

一年前に岩波新書で出版されたこの本にも興味を持ちました。

https://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1308/sin_k723.html