やお・よろず記

早いもので、もう師走の声を聞く。カレンダーをめくり忘れていた。

ここ数日ステージが続いた。そのどれもが笑えるほど、お互いに曲目も内容も重ならないコンサートだった。

26日のドラマティックライブ、30日には“きんゆり先生”の会の25周年発表会、そして今日、12月2日は中文化センターでの朗読コンサート、その名も「しあわせになれる時」。

その、今日のコンサートは、人権週間の企画だった。

はて？人権って？

日本語大辞典で見ると、「人間が人間として生まれながらに持っている､生命･自由･平等などを保障される権利｡基本的人権｡天賦人権｡」とある。うーん、分かるような気もするけど、で、それはいったい何？ともう一度問いかけたくなる。

今日、コンサートの中でふと思って話したことは、ひとりひとりが少しずつ想像力をつけるだけで、うんと暮らしやすい世の中になるんじゃないかな、ってこと。人間に欠かせない、とても大事なものが「想像力」だと思う。

この言葉は、どこへつながるのか？

この行動は、誰を巻き込むことになるのか？

このミサイルが飛んでいった先で、何を破壊するのか？

見えない所に、大切なものがあるんじゃないか？

聞こえない所に、大事な言葉があるんじゃないか？

「天国なんてない、と想像してごらん」……

ジョンレノンの「イマジン」の歌詞も、いつになく私の心に響いた。