瀬戸市・芸術家横町2006年11月10日 22時55分06秒

今日は午前中に、名古屋と隣接したO市の小学校PTAの講演会。

そのあと、念願の瀬戸市へ向かう。
念願の…なんていうと「どんな遠くの街なの?」と思われそうですけど、
実はとっても近い街なのです。
でも、なかなか行けなかった街。
「商店街も元気になっていい感じだよ~!」とうわさを聞くばかりでした。

瀬戸名物「うなぎ」をひとりで豪勢に食べて、
まずは、一度行きたかった「窯のひろば」へ。

ちらっとのぞくと…。
あれ~~!大介君!
二年ほど前に私の朗読教室に通っていた大介くんがいるじゃない!
彼もびっくりしていた。
彼も「ひろば」へは久しぶりに来たとのことでした。
大工さんをしていた大介くんはボランティアで、
ひろばのカウンターや椅子やテーブルを作っていたのでした。

もちろんこのひろばのヌシの耕平さんもいた。
耕平さんがいるのははじめから分かっていたけど…、
やっぱり久しぶりに会うので、楽しい!
美味しい珈琲を飲んで、
近所に住む大正生まれのおばちゃんと昔話に盛り上がったあと、
今日の目的地「パルティせと」へ。
もちろん元生徒の大介くんも一緒です。

ここで相良玉水さんの、ストリート琴ライブが毎週開かれています。
なんと今日は50回目のライブ!
雨にも負けず、風にも負けず、雪にも、夏の暑さにも…、
毎週金曜日にお琴のライブを続けていたのです。

私たちとほぼ同時にアメリカからのお客様が来て、
リクエストに応え「さくら」を弾き終わった玉水さんから、
「芸術家横町へ行かない?」と誘われました。

なにを隠そう「芸術家横町」は、
玉水さんの日記にたびたび登場していて、
心から行ってみたかった場所なのでした。
すぐさまライブ会場を片づけて芸術家横町へ。
もちろん大介くんも一緒です。瀬戸で会ったが百年目、です。
ふと考えたら玉水さんの演奏、
「さくら」一曲しか聴いていないのよねえ…。いいのかなあ…。

で、芸術家横町は…。
私の筆力ではとてもお伝えできないほどの「感動」を私にくれました。

古い工場。
残された製品。
壊れつつある建物。
むかしむかし職人さんたちが暮らした宿舎や作業場。
室内なのか外なのかよく分からない空間。
建物の中にツタが絡み合い曇りガラス越しの陽の光。
あるものをそのまま活かそうという愛がこもった場所。
その中で若きゲイジツカたちが一心に土や鉄や木に向かい合っています。


玉水さん、ありがとうございました!

マヌケな私は、50回ライブなのに、
「100回記念!」なーんてカードに記してしまいましたが、
100回までやるわよ~!って笑って許してくれて、ありがとう。


多分、また行くことになるだろうな…芸術家横町…。