おひな様2009年02月14日 17時53分50秒

そういえば…、
私の育った家には、おひな様はなかったなぁ。

 そんなことを言ったら、
 四つちがいの弟にも、五月人形も鯉のぼりもなかった。
 誕生日にも、プレゼントなんてなかった。
 (けれど、母がお赤飯をかならず作ってくれた。)

おひな様は、家が狭いから置けないんだと子ども心に思っていたし、
友だちの家の五段飾りのおひな様を見ても、
とくに欲しいとは思わなかった。
だって、手にとって遊べるおもちゃじゃないんだものね。
見て楽しむなんて、子どもには意味がよくわからなかった。


いま二十歳の娘が初節句を迎えたときには、
当時住んでいた団地のお隣の方が、
和紙のおひな様の作り方を教えてくれて、いっしょに作った。
ケースに入れたら、それなりの雰囲気があり、毎年飾っていた。
やがてその和紙のおひな様は、
三度の引っ越しの間にどこかへ行ってしまった。


はるちゃんにもおひな様を…と思っていた。
お店にも行ってみた。
さすがに今は、段飾りは主流じゃないらしく、
お内裏様とおひな様の二人だけが多い。
場所はとらないけど、ピン!とくるものがなかった。

「あ、そういえば…」と思い出した。
すっと以前のこと、いただいた陶製のおひな様があったっけ!
母の家の食器棚にずっと入れっぱなしだった。
目につくところにずっと置いていても、
なかば存在を忘れられていたおひな様。




あらためて取り出してみた。
小さいけれど、いい顔している。
マンションの書棚の一段に飾った。
これ、いいね~!はるちゃん!
よかった、すてきなおひな様があって。


どなたか、このおひな様の作者など、
おわかりでしたら教えてください。
なぜか、いただいだときの記憶が曖昧で、
作者のことや、どのあたりの焼き物か、など記録が何もないのです。

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