司会2006年06月19日 07時37分29秒

ステージと客席を仲良くさせるために心を砕きます。

ほとんどアドリブ。出たとこ勝負です。

拘束時間が多いです。

休み時間もないです。

食事もままならないです。

慣れないヒールで立ちっぱなしだったりして、疲れます。

その割に、存在すら意識されず、
ときとして報われない気持ちになります。

あくまでメインの人を盛り上げる役割。
決して自分が主役じゃありません。

名前もどこにも記されなかったりします。
自分でも必要と思わなければ、名乗らなかったりも、します。(苦笑)

「ただいま“司会者”から紹介がありました…」
とつなげられると、ちょっと寂しかったりします。

自分中心では決して回らない、司会の役割。

同業者=歌手の友人に、
「よく司会なんてやるね」と言われたことがあったっけ。

仕事仲間からは、「司会は表現活動じゃないでしょ」
と言われたこともあったっけ。

「ピンをとる人は司会なんかやっちゃダメだよ~」とも。

たしかに言われることはごもっとも、と思うけれど、
実は…言葉では表せない楽しさがあるのです。

とても「気づき」が多いのです。

司会の仕事はいろいろなことを教えてくれるのです。

メインのポジションに立っていると見えない世界がよく見えるのです。

変なプライドを捨てれば、ものすごく楽しいのですよ、実は。

「無名のまま司会者に徹する時間」が、
私を初心に帰らせ、何かを与えてくれている、と思うのです。